なぜ施工ミスが起こるのか |
07/11/18 |
千葉県のJR市川駅南口前の再開発区域で清水建設JVの手がけている超高層分譲マンションの工事で鉄筋不足が発覚しました。設計図書によると、25階から30階までの柱には、鉄筋が縦方向に22本必要なものと20本必要なものとがあったが、清水JVは22本必要な柱にも20本しか入れていなかったというものです。原因について建て主3社は市川市への報告書で、「施工担当者が設計図面との十分なチェックを怠った」などと説明しています。
先日のブログで書いたサイクルポートの施工ミスもメーカーが書いた設計図面では柱の基礎が巾600X奥行900X高550と書いてあるのにそれよりも小さく基礎コンクリートを打ち施工してしまったことです。補修させましたが、施主からは「大丈夫なの、つぎはぎで?」と聞かれました。
きっちりと図面どおりに施工しなければ施主は疑問を抱きます。
では、なぜ設計図書どおりに施工しないことが起こるのでしょうか?
サイクルポートの施工での問題点は、
・施工業者のモラルが低い
・現場監督者がいない
・経験で作業をしている(マニュアルが無い)
などが考えられます。特に3つ目の経験で作業をしていることが大きかったのではないかと思います。
実際、木造住宅を建築する時にどれだけの図面が書かれどれだけの施工マニュアルが存在するでしょうか?平面図、立面図、仕様書だけで建築する場合も少なくないでしょう。矩形図、構造体伏図、給排水配管図、電気配線図、建具表、基礎伏図、各部屋の展開図、設備表などを書いている場合もあります。しかし、施工マニュアルを物件ごとに作っている場合は多くないと思います。工程表、連絡表、組織図、詳細施工図、施工監理表などを作って施工ミスを無くすことまではしていないと思います。規模の小さな工事だとどうしても面倒くさくなり、細かなことをやらないということがあります。しかし、千葉の高層マンションの施工ミスを考えても、大手がきっちりと図面を書き、監理体制を整えていたにも関わらず施工ミスが起こってしまいました。
小さな工事でもしかっりと施工するためにどうしなければいけないかを考えさせられます。職人の知識・技能・モラルの向上、施工図面の作成・認識、施工マニュアルの作成はきっちりとやっていかなければならないと感じました。

